logo

俳優のディーン・フジオカさんが離婚を発表した。
そのニュースに驚いた方も多いと思うが、四柱推命で彼の命式を紐解いてみると、まさに運命の流れの中にある自然な転機であったことが見えてくる。
今回は、彼の生年月日からその運命の背景を占ってみたい。

◆命式から見るディーン・フジオカさんの性質

【年柱】庚申・偏官・絶
【月柱】甲申・比肩・絶
【日柱】甲子・ ・沐浴

この命式を見れば一目瞭然、「強い個性と独立心」が際立っている。
比肩・偏官という組み合わせは、他人に合わせるよりも自分の信念で生きる人に多い。
一方で、家庭やパートナーとの協調を求められる場面では、どうしても衝突が生じやすい。

さらに注目すべきは、この命式に潜む 官殺混雑（偏官と正官など官星大過の状態） の象意である。
官殺混雑は、責任感や義務感が強く、外部からの圧力や期待に応える一方で、本人の自由や意思が抑えられやすい状態を示す。
このため、家庭や対人関係においては衝突やすれ違いが起きやすく、自我の強さと社会的責任とのバランスに苦労することが多い。

彼は日主・甲(きのえ)生まれ。
「甲」は天に向かって真っすぐ伸びる大樹の象で、信念が強く、理想を大切にするタイプである。
一方で、融通が利かず、完璧主義になりやすい面もある。

命式には申が重なり「絶」が二つ並ぶという特徴があり、これは「一度全てを壊して新しく生まれ変わる」という意味を持つ。

人生の中で、ある種の“断捨離”や“リセット”を経験する宿命を持っているとも言える。
今回の離婚は、まさにその「絶」の象意が表に現れた形といえるだろう。

◆大運・年運から見る離婚のタイミング

《大運》辛卯・正官・帝旺
《年運》乙卯・敗財・病

大運は、辛卯・正官・帝旺で、社会的地位や責任（正官）が高まり、仕事面での充実がピークに達している時期である。
しかし、外に意識が向くほど、内側、つまり家庭とのバランスが崩れやすくなる。

そして2025年は、乙卯・敗財・病の年。
「敗財」は夫婦関係や人間関係の破綻、金銭の流出を意味し、情の整理・縁の切り替えが起きやすい星である。
「病」は心身の停滞を表し、精神的にも“一区切り”を求める時期。
まさに“夫婦分離”の象意そのものが出ている年運である。

◆離婚は終わりではなく「再生の始まり」

一見すると離婚はマイナスの出来事に見えるが、命式の「絶」は新しい自分に生まれ変わる力でもある。
これまでの価値観や環境をリセットし、より自由に、より自分らしく生きるための再スタート。

四柱推命の流れで見ると、彼はここから本来の使命や個性を取り戻す時期に入っている。
俳優としての表現の幅もさらに広がり、精神的な成長を伴うターニングポイントとなるであろう。