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元衆議院議員の石川知裕氏が、2025年9月6日他界した。

2010年1月、小沢一郎氏の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる事件（陸山会事件）において、当時事務担当者だった石川が政治資金収支報告書に4億円の収入を記載しなかったとして政治資金規正法違反容疑で東京地検特捜部に逮捕されたが、この時は「財殺」と言う、問題が発生しやすい時であった。
2024年に大腸がんを公表し、闘病を続けながらも政治活動を続けてきたが、病は肝臓やリンパへと転移し、晩年は緩和ケア病棟で過ごしていたという。

四柱推命で命式をみると
【年柱】癸丑・偏印・衰
【月柱】戊午・正財・長生
【日柱】乙酉・ ・絶
《大運》乙巳・比肩・沐浴
《年運》乙巳・比肩・沐浴

となる。

日干・乙は、柔らかく繊細な草木を象徴する星である。これに対して、月柱の「戊午・正財・長生」があるため、堅実さや責任感、現実に根差した行動力を持ち合わせた人物であったことがうかがえる。一方で、年柱の「癸丑・偏印・衰」は、波乱や変転の多い人生を示し、理想を求めつつも不遇や制約に悩まされやすい配置といえる。

さらに晩年の運勢をみると、大運・年運ともに「乙巳・比肩・沐浴」が重なっている。「比肩」は自我や独立心の強まりを意味する一方で、過剰になると孤立や破綻を招く凶星でもある。「沐浴」は人生の大きな転換期や肉体の弱まりを象徴するため、健康面での不安が顕在化しやすい時期だった。これらの配置は、病との闘い、政治活動での孤軍奮闘、そして命の終焉へと至る流れを物語っているようにも見受けられる。

また妻の命式を見ると、
【年】甲子・比肩・沐浴
【月】己巳・正財・病
【日】甲辰・ ・衰
《大運》乙丑・敗財・冠帯
《年運》乙巳・敗財・病

大運・年運ともに「敗財」が重なっており、これは財を失うだけでなく、配偶者との縁が薄れたり離別・死別といった象意を持つ星である。さらに日干・甲は辰に座して「衰」の地にあり、生命力が弱まりやすい局面にあった。実際に夫はガンでこの世を去ったが、その時期に妻の命式上でも「敗財」が強く作用し、配偶者を失う星が重なっていたことは、単なる偶然とは言い難い。四柱推命の理論に照らしてみても、現象と命式の符号が鮮明に現れた一例といえる。